SBIC 標準化WG 第6回会議 を開催しました
2023年度最後の標準化WGを開催しました。
日時: 2024年3月7日(木) 15:00-17:00
場所: オンライン会議室 (Teams)
会議資料:
標準106-1 会議式次第
標準106-2 標準化会議資料 (契約制限あり掲載終了)
アジェンダ:
1.前回議事録確認
2.国際標準化に関する討議
(1) フランス提案 ISO/NP 25082-1への日本としての対応
フランスから、道路交通に於ける衛星測位に関するISO規格の提案が
あり、国際標準化する作業に向けた投票が行われます。
宇宙利用 ― GNSS測位システムの評価 ― 第1部:性能の確立と評価
のための定義とシステムエンジニアリングの手順
Space systems — Assessment of GNSS-based positioning system — Part 1:
Definitions and system engineering procedures for the establishment and
assessment of performances
基準作りに必要なパラメータの洗い出しが詳細で、細かく考えられた
内容になっています。
日本の業界として、どのように対応していくか、討議します。
また、既に国内から集まったコメントを紹介しました。
NP: New Proposal
(2) 自動運行船の高精度地図
船舶海洋分野のダイナミックマップのガイドライン開発が進んでいます。
地図精度に関する議論があり、船舶航法関係者からは、現実の座標に
合わない元期座標の利用は、原理的に安全が確保できないため、受け
入れられない、との強い意見が出て、議論がありました。
議論を紹介し、参加者で討議しました。
(3) IEC 61108 舶用SBAS、舶用NavIC受信機
IECの舶用受信機について、現在までの状況を報告し、内容について
討議を行いました。
3.相対位置情報の標準化に関する討議
当WGにて開発している「相対位置」のフォーマットについて、
国際標準化に向けた道すじについて報告・議論しました。
4.その他の事項
今後の日程ほか。
==========================
SBIC標準化WG 事務局
宇宙利用ユーザープラットフォーム(SBIC)
ISO提案「月の基準座標系」に対する意見を募集します
日本による月への着陸成功など、月への道が開けていますが、基準座標系など
基本的な共通基盤について、国際法上の根拠を与えるための ISO 提案を日本で
準備しています。
ISO Feasibility Document
Space systems — Lunar reference system for spatial coordinates
これは、既に事実上のデファクトとなっている NASA ジェット推進研究所(JPL)
が開発した DE421 座標系に、WTO条約上の根拠を与えて共通化し、産業分野で
使いやすくしようというものです。
ご関心のある方に、ドラフト版を送付しますので、下のフォームより申し込み、
ご意見・コメント等をお寄せください。
なお、ドラフト版は、一両日中を目途に送付されます。
ご意見・コメントの募集期限は、2024年4月12日です。
~ 終了しました ~
よろしくお願い申し上げます。
略語
JPL Jet Propulsion Laboratory, ジェット推進研究所(NASA)
WTO World Trade Organization, 世界貿易機関